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この記事の所要時間: 630

まえがき

夏のお便りといえば、暑中見舞い。
「暑中見舞いという言葉はよく耳にはするけれど、実際に送った経験はないし、もらったこともない」…なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。

暑中見舞いは、夏の挨拶でもあります。
暑い夏に相手の健康や安否を確認する、そんな意味合いを持つ日本の風習ですね。

そんな素敵な夏の挨拶、暑中見舞いですが、実際に暑中見舞いを頂いた際は、送ってくれた相手に対して「暑中見舞いの返事」を書くべきでしょう。

しかし、「暑中見舞いの返事をどう書くべきか、良く知らない」という方もいらっしゃると思います。

今回の記事は、「暑中見舞いの返事」について例文とともにご説明していこうと思います。
暑中見舞いについてよく知らないという方も、なにか良い返事の例がないかと探しているという方も、ぜひこの記事をヒントに暑中見舞いの返事を考えてみてくださいね。

返事はどのように書く?返事のポイント

暑中見舞いの返事は、必ずしも書かなくてはならないといったものではありませんが、マナーとして、やはり同じようにはがきで返事を返す必要があるでしょう。
「挨拶をしたら、挨拶を返す」ような、礼儀の基本ですね。

ポイントの1つとして、「頂いた暑中見舞いと同じようにはがきでお返事を出す」ことが大切です。
はがきを書くということは、メッセージを書いて、住所を書いて、ポストに入れて…といったように、それなりに手間のかかることです。
相手がかけてくれた手間の分だけ同じように手間を掛けてお返事を書くのが礼儀とされています。
もしメールで暑中見舞いが届いた場合は、メールで返信しても良いですが、「返信機能」ではなく、「新規作成」からお返事を書くのがマナーなようですよ。

また、気をつけたいポイントの1つとして、暑中見舞いの返事を出す時期があります。
暑中見舞いを頂いてからは、間隔を開けてしまわずに「すぐ」お返事を書くべきとされています。
暑中見舞いは、送るまでが相手の気持ちがこもっている瞬間だとも言えます。
気持ちが薄れてしまわないうちに…ということもありますが、まず「お互いに良い関係を今後も続けていく」というためにも、暑中見舞いの返事は早く書くべきでしょう。

3つ目のポイントは、「はがきに対するお礼や、返事が遅れたことについては書かない」ということです。
特に目上の方から暑中見舞いを先に頂いた際に気をつけたいポイントですね。
本来、礼儀として「目下のものが先に暑中見舞いを出す」とされています。
はがきに対するお礼や、返事が遅れたことに対するお詫びを書いてしまうと、「目上の方から先に暑中見舞いを送った」ということを強調してしまうからです。
なので、直接そのようなことは書かず、返事には「頂いた暑中見舞いの文面に対する返事」など、暑中見舞いを受け取ったと分かるようなメッセージを盛り込みましょう。
暑中見舞いを受け取ったことに関して、さりげなく相手に伝えることはマナー違反ではなく、逆に好ましいとされています。

以上のポイントに気をつけながら、暑中見舞いの返事を書くようにしましょう。

返事はいつまで出していい?送れた場合はどうしたらいい?

暑中見舞いの返事は、頂いてからなるべく早く出すべきとされています。
でも、気をつけたいポイントがいくつかあります。

それは「返事をする時の日にち」についてです。
実は、暑中見舞いの返事を送る際、それが「暑中見舞い」になるか、それとも「残暑見舞い」になるのか、日にちによって変わってしまうからです。
暑中見舞いを出せる時期は決まっており、
小暑(7月7日ごろ)~立秋(8月7日ごろ)までとされています。
小暑、大暑と言われる期間ですね。
注意したいのが、立秋の8月7日に暑中見舞いを出したとしても、届く頃には8月7日を過ぎてしまうのでこれは「暑中見舞いにはならない」ということです。

それでは、立秋を過ぎてからはどうするかと言うと、
立秋(8月7日ごろ)~白露(9月7日ごろ)までが「残暑見舞いを出す時期」となります。
この期間は、立秋、処暑と言われる期間になります。
暑中見舞いと同様、残暑見舞いは白露の9月7日に届くように出さなくてはなりません。

9月に入ってしまうと区切りが悪いため、8月の末までには届くようにするというのが一般的なマナーとされています。
最低限、白露までには届くようにお返事を書きましょう。

個人宛の返事例文

暑中お見舞い申し上げます。
梅雨も明け、日差しも強くなり、これからが夏本番ですね。お変わり無くお過ごしでしょうか。
私は家族ともども元気で過ごしております。
また〇〇様に会える日を楽しみにしております。
またお食事にでも行きましょう。
これから暑い日々が続くとは思いますが、くれぐれも体調にお気をつけてくださいね。
平成30年 盛夏

暑中お見舞い申し上げます。
蝉の鳴き声もにぎやかとなり、夏の盛り上がりを感じます。
〇〇様はお健やかにお過ごしのご様子、何よりとお慶び申し上げます。
おかげさまで私も変わりなく元気で過ごしております。
猛暑が続く毎日だとは思いますが、ご家族の皆様くれぐれもご自愛のほどをお祈り申し上げます。
平成30年 7月

職場の上司・部下への返事例文

上司へ

暑中お見舞い申し上げます。
今年の夏の暑さは厳しく、早くも涼しい秋が待ち遠しくもある今日このごろです。
〇〇様をはじめご家族の皆様はお変わり無くお過ごしのことと、何よりとお喜び申し上げます。
私共も元気に過ごしておりますので、どうぞご安心下さい。
当分厳しい暑さが続くとは思いますが、お体をくれぐれも大切に過ごされますようお祈り申し上げます。
まずは、お礼かたがた暑中お見舞まで。
平成30年 盛夏

部下へ

残暑お見舞い申し上げます。
今年は特別の暑さですが、夏休み中のお子様たちの元気な様子、微笑ましく、元気を分けていただきました。
こちらも変わりなく健康に過ごしております。
雨も少なく、身にこたえる夏ではありますが、もう少しの辛抱でしょう。
お体に気をつけて、ご家族と夏季休暇を楽しんでくださいね。
まずは、お礼かたがたお見舞いまで。
平成30年 立秋

贈答品を頂いた場合の返事例文は?

基本は普通の暑中見舞いの形式と変わりはありませんが、時候の挨拶の後には「贈り物を頂いた」感謝の言葉を付け加えましょう。

例文

残暑お見舞い申し上げます。
厳しい暑さが続きますが、〇〇様ご家族は健やかにお過ごしのこととお喜び申し上げます。
この度はお心のこもった暑中見舞いを頂きまして、本当にありがとうございました。
私共家族も、暑さに負けること無く元気に過ごしております。
また、2家族でバーベキューでも致しましょう。
お会いできるのを楽しみにしています。
立秋とは名ばかりの暑い日々が続きますが、くれぐれも自愛下さい。
平成30年 立秋

まとめ

ここまで「暑中見舞いの返事」に着目してご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
暑中見舞いの返事や、出す時期について、ご理解が深まったのではないでしょうか。
近頃はインターネット、電子メールなどが発達し、なかなかはがきや手紙といった「紙」でのやりとりが少なくなってきました。
そんな時代だからこそ、紙で貰うメッセージは嬉しいものだと思います。
一見手間がかかり、面倒に見えるかもしれないこの「暑中見舞い」という文化。
ぜひ日本の文化として次の世代にも受け継いでゆきたいものですね。