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夏になると、よく「暑中見舞い」という言葉が聞こえてきますよね。
暑中見舞いは、一年で最も暑い時期とされる「暑中」に、知人や友人の健康を気遣うために家を訪問したり、手紙を出すことを言います。
その手紙や贈り物自体も、「暑中見舞い」と呼ばれますね。
暑中見舞いは自分の近況を伝えたり、相手の安否を伺うためのものだと言えるでしょう。

そんな暑中見舞いですが、聞いたことはあっても、送った経験がないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回の記事では、「暑中見舞い」に焦点を当ててご紹介していこうと思います。
基本的な構成から、送り先によっての例文もご紹介していきますので、はじめて暑中見舞いを送るという方も、なにか表現を探しているという方も、ぜひこの記事を参考にしていただければと思います。

構成のポイント・レイアウト・宛名の書き方

それでは最初に、暑中見舞いを送る際の構成についてご説明いたします。
まず、暑中見舞いの構成について。
暑中見舞いの形式には、絶対的なルールはありませんが、基本とされる形式があります。
日本の風習ですので、横書きではなく、縦書きで書くようにしましょう。
以下に記します5点が、暑中見舞いの構成になります。

●右端に大きめの文字で
1、「暑中お見舞い申し上げます」の挨拶
右端に大きめの文字で「暑中お見舞い申し上げます」と書きます。

●中心に読みやすい文字で
2、時候の挨拶、相手を気遣う言葉
「蝉の鳴き声に、本格的な夏の到来を感じます」「大暑の候」
…といったような時候の挨拶に加え、
「いかがお過ごしでしょうか」「益々ご健勝のことと拝察いたします」
…などといった相手の安否を気遣う言葉を続けましょう。

3、近況の報告やお礼、お知らせなど
プライベートな暑中見舞いには、自分や家族の近況を、ビジネスシーンの暑中見舞いには休暇についてやセールの連絡などを書くと良いでしょう。
暑中見舞いをもらった後なら、そのお礼を書いてくださいね。

4、相手を気遣う言葉、終わりの言葉
「これからが夏本番だとは思いますが、体調にくれぐれもお気をつけてくださいね」
「厳しい暑さが続きますが、くれぐれもご自愛ください」
…といったような文章で、暑中見舞いを締めくくりましょう。

●左端に読みやすい文字で
5、日付
日付は、何年何月何日…といったような明確な日付ではなく、
「平成〇〇年盛夏」「平成〇〇年8月」
…などといったような書き方をするのが慣例となっています。

暑中見舞いは「最も暑い時期に相手を気遣う」ことが趣旨になります。
長々とした文章ではなく、簡潔にまとめた挨拶にしましょう。
また、はがき等には爽やかなイラストや写真があるものが良いですね。

●宛名の書き方
次に、宛名の書き方について。
暑中見舞いには、年賀状の「年賀」といった朱書きのような習慣はありません。
特に変わったことはせず、通常のはがきと同じように宛名を書きましょう。

1、住所
郵便番号を上の枠に、住所を右端から縦書きで書いていきます。
ビジネスシーンでは、都道府県を省略せずに、しっかり都道府県から書きましょう。
番地などの数字は、一般的に縦書きには漢数字を使うとされています。

2、ビル・会社名
住所の隣に書きます。
書き始めは、住所の書き初めより下げて書くようにしましょう。
ビル名やマンション名も省略せずに書いてくださいね。

3、敬称と肩書き
ビジネスシーンでは宛名には必ず相手の肩書を書くようにしましょう。
肩書には敬称はつけません。
会社の部署などに宛てる場合は、部署名のみに「御中」をつけましょう。
相手の氏名ははがきの中心に来るように書いてください。

4、差出人の住所氏名
こちらは宛名よりも小さく書きますが、相手にも分かりやすいよう、部署や会社は略せず書くようにしましょう。

 

暑中見舞いの例文-個人→個人、上司や先輩への場合-

●例文1
暑中お見舞い申し上げます。
空の青と入道雲のコントラストがとても美しい折、いかがお過ごしでしょうか。
おかげさまで家族一同、元気に過ごしております。
厳しい暑さがまだまだ続くとは思いますが、くれぐれもご自愛ください。
平成30年盛夏

●例文2
暑中見舞い申し上げます。
日差しも日増しに強くなり、夏も本番を迎えました。
元気でお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。
私の方はいつもどおり平穏に夏を過ごしております。
夏の暑さはこれからがピークだとは思いますが、くれぐれもお大事に過ごして下さい。
平成30年7月

暑中見舞いの例文-個人→個人、部下への場合-

●例文1
暑中お見舞い申し上げます。
猛暑の日々が続いておりますが、体調を崩していないでしょうか。
私の方は変わりなく、家族揃って元気で過ごしています。
お互い健康に気を使いながら、この夏を乗り越えてゆきましょう。
平成30年盛夏

●例文2
暑中お見舞い申し上げます。
そちらではもう暑さも本格的になってきた頃だと思うけど、夏風邪などになっていないでしょうか。
僕はまだこっちにいる予定だけれど、〇〇日には実家に帰るつもりです。
もしよければ、久しぶりに飲みに行きませんか。
まずは暑中お見舞まで。
平成〇〇年8月

暑中見舞いの例文-会社→個人、お客様へ-

●例文1
暑中お見舞い申し上げます。
いつもお引き立て頂きまして誠に有難うございます。
蝉の鳴き声に夏の到来を感じる季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
当店は夏季も変わらず営業しておりますので、〇〇様のお越しを心よりお待ちしております。
今後共、ご愛願のほど宜しくお願い申し上げます
平成30年盛夏

●例文2
暑中お見舞い申し上げます。
いつも当店をご利用いただきまして誠に有難うございます。
酷暑の折、〇〇様のご自愛のほどお祈り申し上げます。
当社では、〇月〇日より〇月〇日まで夏季休業とさせていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承のほど宜しくお願い申し上げます。
平成30年7月

暑中見舞いの例文-会社→会社、取引先へ-

●例文1
暑中お見舞い申し上げます。
いつも格別のお引き立てにあずかり、誠に有難うございます。
猛暑の日々が続いておりますが、皆様にはご健勝のことと拝察いたします。
今後共、一層のご愛願のほど宜しくお願い申し上げます。
平成30年盛夏

●例文2
暑中お見舞い申し上げます。
平素はひとかたならぬご厚情にあずかり、心から御礼申し上げます。
向暑の折、貴社におかれましてはますますご清栄のことと存じます。
さて、弊社では夏季の予定で夏季休業とさせていただきます。
ご了承のほど宜しくお願い申し上げます。
休業期間〇月〇日~〇月〇日
平成30年盛夏

 

まとめ

ここまで「暑中見舞い」についてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
暑中見舞いの起源は、およそ江戸時代以前までに遡るとされています。
かつて日本の人々は、1年の節目であるとされたお盆に「お世話になった人に贈り物を持って挨拶に行く」ということをしていました。
それがだんだんと「書状を送ること」になり、現在の形の「はがきでの挨拶」になったようです。

現代、インターネットでのメールの普及もあり、暑中見舞いという形も無くなりつつあるようです。
そんな現代だからこそ、「手紙やはがきで挨拶を送る」といった文化を受け継いでいきたいものですね。
ビジネスシーンだけでもなく、両親や祖父母、親しい友人に暑中見舞いを出すのも良いかもしれません。
ぜひこの記事でお力添えできれば幸いです。