季節の行事

「梅雨入り」と「梅雨明け」の定義は?何を基準に決めているの?

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この記事の所要時間: 1024

 

ニュースでは「梅雨入りしました!」と報道されているのに、

「あれ?全然雨降らないよね?」

という経験したことはありませんか?

 

梅雨が始まったのであれば

通勤や通学の時に折りたたみ傘を持って出歩いたり、靴下の替えを会社に用意しておいたりなど

梅雨の準備をしたいですし

逆に、梅雨が明けたのであれば、それはそれでちゃんと知っておきたいですよね。

そんなあなたのための記事をご用意しました!

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今回の記事では、「梅雨」に焦点を当てて、
「梅雨入り」や「梅雨明け」がどのように決まっているのかや、
そもそも「梅雨」ってなに?というところまで詳しく解説していきたいと思います!

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「梅雨入り」と「梅雨明け」のそれぞれの定義方法は?

梅雨入りや梅雨明けの定義とは一体なんなのでしょうか?

天気のことだから気象庁が決めているんだろうけど・・・

というところまでは想像がつく方も多いと思いますが、詳しいことはよく分からないかと思います。

この辺を掘り下げていきましょう!

梅雨入りの定義について

先にもお伝えした通り、

「梅雨入り」を決めるのは気象庁です。

各地の地方気象台が、地域毎に梅雨入りを発表するのですが、

実は梅雨入りに明確な定義はありません。

では明確な定義が無くどのように決めているのかと言うと、

今までの天気とこれから先1週間後の天気の推移を見て、

「晴れが比較的多い初夏」と「雨や曇りの日が多い梅雨」の境目を定めて決めているのです。

一般的に、梅雨入りの日が決まっていたとしても、

平均的に5日間程度、気候のが移り変わる期間があるとされています。

梅雨明けの定義について

梅雨明けの定義も、梅雨入りの時と同様で、

各地の地方気象台が、地域毎に梅雨明けを発表します。

梅雨明けの定義は、梅雨入りとは逆に数日以上の晴れが続くときが予測された場合に、

梅雨明けと決めます。

梅雨入り宣言や梅雨明け宣言ってなに?

上記の定義で梅雨入り宣言や梅雨明け宣言が行われるのは分かりましたでしょうか?

「なんて曖昧なんだ・・・」

と思った方も多いかと思いますが、これが現実なんですね。

なぜこんなにも曖昧でも良いのかと言うと、

実はこの梅雨入り宣言と梅雨明け宣言は「予報が含まれている速報値」なんです。

これについては気象庁のホームページにきちんと明記されています。

つまり気象庁としては、

「あくまでの梅雨入りと梅雨明けの予報を発表しているだけで、外れることもあるよ」

と考えているのです。

実はこの梅雨入りと梅雨明けについては、

その年の9月に、5月から8月の気象状況を総合的に勘案して「確定値」を発表しているのです。

Point5月初旬から6月初旬にかけて発表される梅雨入り・梅雨明け宣言は予想値である

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つまり、梅雨入りや梅雨明けの宣言がされても外れることはあるので、
油断せずに日々の天気予報をチェックして必要な準備をすることが大事ってことですね!

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各地域毎の梅雨入りや梅雨明けの時期はいつ?降水量はどれくらい?

では、実際にどこの地域がいつ梅雨入りや梅雨明けしているのかを見ていきましょう。

この数値は気象庁が発表しているデータ(1951年〜2017年)を参考に算出した梅雨入り・梅雨明け、降水量の平均値となります。

地域 梅雨入り 梅雨明け 日数 累計降水量
沖縄地方 5月8日ごろ 6月23日ごろ 47日 234mm
奄美地方 5月10日ごろ 6月28日ごろ 50日 511mm
九州南部 5月29日ごろ 7月13日ごろ 46日 540mm
九州北部

6月5日ごろ

7月18日ごろ 44日 338mm
四国地方 6月4日ごろ 7月17日ごろ 44日 201mm
中国地方 6月6日ごろ 7月20日ごろ 45日 327mm
近畿地方 6月6日ごろ 7月19日ごろ 44日 296mm
東海地方 6月8日ごろ 7月20日ごろ 43日 312mm
関東・甲信越地方 6月8日ごろ 7月20日ごろ 43日 288mm
北陸地方  6月10日ごろ  7月22日ごろ  43日 276mm
東北地方南部  6月10日ごろ  7月23日ごろ  44日 243mm
東北地方北部  6月12日ごろ  7月27日ごろ  46日 141mm
北海道地方  –

こうして並べてみると、地域によって本当に梅雨の時期が違うことがわかりますね。

自分の地域が梅雨明けして晴れ晴れとしていると思って旅行に行ったらどしゃ降りなんてことが無いように、

梅雨時期をチェックしながら、計画的にお出かけや旅行の時期を考えてくださいね!

「梅雨」とはなに?

6月〜7月頃の春から夏へ季節が移り変わる時にみられる長雨のことを「梅雨(つゆ)」といいます。

梅雨は「つゆ」といった呼び方の他に、「ばいう」という呼び方もあります。

梅雨単体で読む時は「つゆ」と読むのが正しく、

梅雨前線など複合的に使われている時に「ばいう」と読みます。

気象現象でいう「雨季」の一種です。

 

梅雨というのは日本特有のものではなく、

中国や韓国、台湾など東アジア地域に見られる気象現象です。

梅雨が起こる原因は、日本列島を中心に南北にある冷たい空気と暖かい空気がぶつかって、

雲ができることにより雨を降らせることです。

 

もう少し詳しく書くと、オホーツク海高気圧から冷たい風が、太平洋高気圧から暖かい風が吹き、

それが本州付近でぶつかり、停滞前線を作ります。

気圧の力が均衡しているため日本列島上空にとどまるために、長い間雲を作り続け雨を降らします。

この規模の大きな停滞前線のことを「梅雨前線」といい、

これが1ヶ月~2ヶ月かけてゆっくりと北上していきます。

 

この梅雨前線が北上していく期間が、「梅雨」とされているのです。

太平洋高気圧は暖かい空気ですから、その力がオホーツク海高気圧勝って北側に押しのけると、

本格的な夏が到来するという訳ですね。

なぜ「梅の雨」と書くのか?語源は?

この、6月〜7月頃にみられる雨季のことを梅雨を呼ぶようになった

その理由はいくつかの説があります。

まず1つ目は、

梅の実が熟す頃に降るので梅の雨といわれ、梅雨となった説です。

中国ではメイユーと呼ばれており、やはりこれも梅の実のことで、

梅の熟すことを指しています。その中国での呼び方が日本に伝来して

日本でも梅雨と呼ぶようになったと考えられています。

 

2つ目は、

「カビ(黴)が生えやすい時期の雨」ということで「黴雨」(ばいう)とよばれていたが、

語感がよろしくないということで、

同じ意味で季節に合った「梅」の字を当てて「梅雨」となった、という説があります。

 

なお、日本でも「梅雨」の由来はいくつかあります。

・「露(つゆ)」から連想したという説
・梅の実が熟す時期なので梅の実が「つはる」ことからという説
(ちなみに、「つはる」は古典の言葉で、「実が実る」ような意味があります。)
・梅の実が熟して潰れてしまう時期だから「潰ゆ」(つゆ)と関連付けたという説
・カビのせいで物がだめになってしまうことから「費ゆ」(つひゆ)と関連付けたという説

 

などなど、色々言われています。

なお、「梅雨」という言葉ができる以前は、

梅雨の雨は「五月雨(さみだれ)」と呼ばれていました。

これは旧暦の5月頃の時期に降る雨だったことからそう呼ばれていたそうです。

梅雨には種類がある?

実は梅雨にも種類があり、時期によって呼ばれ方が異なります。

 

走り梅雨(はしりづゆ)

5〜6月の梅雨入り前に起こる梅雨に似た天候のことをいう

暴れ梅雨(あばれづゆ)

梅雨の末期に雷を伴った激しい雨が降ることがあり、そのような梅雨のことをいう

帰り梅雨(かえりづゆ)

一旦晴れたにも関わらず、また雨がふることをいう

日本だけじゃない?海外の梅雨事情

先ほどもいいましたが、

梅雨は、日本だけのものではありません。

中国や台湾、韓国にも梅雨は訪れます。

 

日本の上空で形成された「梅雨前線」ですが、

周囲の国まで梅雨前線が伸びているため、同時期に雨が続きます。

そのため中国や台湾、韓国にも梅雨があります。

世界の雨季について

また、梅雨とは違いますが、梅雨のような「雨季」は東アジア以外にもあります。

例えば、北米は土地が広く、雨季がはっきりとはしないようですが、4月~6月に雨は多く降ります。

オーストラリアは、11月から翌年の4月まで雨季となっています。

とても長い時期にわたる雨季ですが、ずっと雨が振り続けるわけではなく、急に降っては止むの繰り返しだそうです。

時にはゲリラ豪雨にもなるんだとか。旅行にいく際には避けたい季節ですね。

アフリカにも雨季はあるそうです。

なんとなく雨がふらなそうなイメージがある地域ですが、

東アフリカ、北アフリカは、なんと年に2度も雨季を迎えるようです。

3月~6月に大きな雨季、10月~12月に小さな雨季が到来します。

極端な季節の移り変わりは、日本に住んでいる身としてはとても大変そうに感じられますね。

北海道には梅雨がない?

北海道では、明確な梅雨入りや梅雨明けという現象がないため、梅雨入り梅雨明け宣言が行われません。

梅雨の原因である梅雨前線の影響も及ばないことが多く、気象学的には北海道に梅雨はないとされています。

梅雨前線は太平洋高気圧に押されて徐々に北上していき、確かに北海道上空を通過するのですが、

その頃には勢いが衰えており、曇りとなっても雨が降らないことが多いことからこのような整理になっています。

ただ、梅雨前線を作る原因となっているオホーツク海高気圧(冷たい空気)の影響により、

梅雨の時期は冷えることが多く、丁度その頃は「リラ」という花が咲く頃であるため「リラ冷え」と呼ばれています。

時折、この時期に2週間程度ぐずついた天気になることがあり、「蝦夷梅雨(えぞつゆ)」と呼ばれることがあります。

梅雨が無い年もあるって本当?

実は、梅雨前線による降雨は毎年ありますが、

「梅雨明け宣言」や「梅雨入り宣言」が行われないことがあります。

この理由は、

オホーツク海高気圧か太平洋高気圧のどちらかの勢力が極端に強いことにより、

一部地域で梅雨入りせず夏を迎えたり、

梅雨が明けずに秋になり秋雨前線と呼ばれてしまったりすることが原因になります。

ですので厳密に言うと、梅雨自体は毎年起こっています。

まとめ

ここまで、梅雨について様々なことをご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。

梅雨の由来から梅雨の時期・降雨量が日本全国で違うということ等々、

様々なことをこの記事でご紹介しました。

本記事を参考にして、夏休みの旅行計画を立てたり、

自由研究のテーマに「梅雨にまつわる現象」を調べてみても良いかもしれませんね。

ちょっとした小ネタとして教養を増やすことにもお役立て頂ければ幸いです。