Pocket

この記事の所要時間: 630

夏の始まり、毎年じめじめと雨が続く時期が来ますよね。
それがいわゆる「梅雨」という時期とされています。
でも、なぜその時期の雨が続く状態を「梅雨」と呼ぶのでしょう?
梅の雨、と書くのも不思議ですし、梅雨の始まりと終わりは、毎年違う気もします。
そもそも、決められているものなのでしょうか?
今回の記事では、そんな「梅雨」について焦点を当てて、「梅雨とは何か」について詳しくご説明していこうと思います。
ぜひ、この記事を読んで「梅雨」について理解を深めてみてくださいね。

「梅雨」とは一体何?

雨が降り止まなかったり、じめじめと湿気が多い時期である梅雨。
なんとなく、ネガティブなイメージがありますよね。
梅雨は「つゆ」といった呼び方の他に、「ばいう」という呼び方もあります。
梅雨は、5月から7月までの間、毎年巡ってくる曇りや雨の多い期間のことを言い、気象現象です。
雨季の一種ともされていますね。
日本の他にも中国や韓国、台湾など東アジア地域に、梅雨は見られるそうです。

梅雨の時期には、空気の塊である「気団」というものが現れます。
それが、梅雨が起こる原因につながっているようです。

気団には、中国から来る「楊子江気団」という温かく乾燥した気団や、中国の南側から来る「熱帯モンスーン気団」、冷たく湿った「オホーツク海気団」、高温多湿の「小笠原気団」など、4つの気団があります。

この気団たちが日本の上に集まると、互いに衝突しあって、その温度差から「停滞前線」が数キロメートルにわたり形成されます。
この停滞前線が、雲や雨を作り出すそうです。

この規模の大きな停滞前線を「梅雨前線」と言い、これが1ヶ月~2ヶ月かけてゆっくりと北上していきます。
この梅雨前線が北上していく期間が、「梅雨」とされてるそうです。

梅雨入りの定義は?

梅雨入りを決めるのは気象庁です。
各地の気象台から観測、計測しながら梅雨入りを決めてゆくのだとか。

梅雨入りは、ざっくりとした決め方ですが、下記のような定義があると言われています。

1、晴天が2日以上続く
2、晴天2日の後に、梅雨前線の影響で2日続けて雨になる
3、その後一週間の天気予報が5日以上雨か曇り

このような「3つの条件」を含んだ天気図が見られた場合に梅雨入りの発表をするそうです。
「梅雨前線の影響での雨」が重要であり、普通の雨では梅雨と言わないのがポイントですね、

梅雨入りの時期は毎年決まっており、沖縄だと5月あたりからと早めで、関東・近畿地方だと6月の初めごろ、東北は6月に渡るとされています。

梅雨明けの定義は?

梅雨明けの定義も同じく、気象庁が決めています。
梅雨明けも大まかな定義ではありますが、下記のように決まっております。

1、雨が2日以上続いた後
2、梅雨前線が北上し、2日の雨の後に2日続いて晴れ
3、週間天気予報が5日以上晴れ又は曇り

以上の3つの条件が揃った時の天気図が、「梅雨明けした」という理由とされているそうですよ。
大体毎年、沖縄では6月の終わり頃、関東・近畿地方・東北では8月の上旬に発表されるのが普通だそうですよ。

平年の各地の梅雨入り時期と梅雨明け時期

ここからは気象庁のデータを参考に、平年の各地の梅雨入り、梅雨明けの時期をまとめていきますね。

●沖縄
・梅雨入り 5月9日ごろ
・梅雨明け 6月23日ごろ

●奄美
・梅雨入り 5月11日ごろ
・梅雨明け 6月29日ごろ

●九州南部
・梅雨入り 5月31日ごろ
・梅雨明け 7月14日ごろ

●九州北部
・梅雨入り 6月5日ごろ
・梅雨明け 7月19日ごろ

●四国
・梅雨入り 6月5日ごろ
・梅雨明け 7月18日ごろ

●中国
・梅雨入り 6月7日ごろ
・梅雨明け 7月21日ごろ

●近畿
・梅雨入り 6月7日ごろ
・梅雨明け 7月21日ごろ

●東海
・梅雨入り 6月8日ごろ
・梅雨明け 7月21日ごろ

●関東甲信
・梅雨入り 6月8日ごろ
・梅雨明け 7月21日ごろ

●北陸
・梅雨入り 6月12日ごろ
・梅雨明け 7月24日ごろ

●東北南部
・梅雨入り 6月12日ごろ
・梅雨明け 7月25日ごろ

●東北北部
・梅雨入り 6月14日ごろ
・梅雨明け 7月28日ごろ

 

こうして並べてみると、地域によって本当に梅雨の時期が違うことがわかりますね。
平年の梅雨時期をチェックして、外出計画を練っていきたいところです。

梅雨の由来は?

なぜ、梅雨は「梅」の「雨」と書くのでしょう。
その由来にはいくつかの説があるようです。

まず、中国が由来という説から。
中国の長江流域では、梅雨は「梅の実が熟す頃」にやってきたそうです。
そのことから「梅雨」になったんだとか。

また、中国ではその昔、「カビ(黴)が生えやすい時期の雨」ということで「黴雨」(ばいう)とよばれていた梅雨の時期。
でも、語感がよろしくないということで、同じ意味で季節に合った「梅」の字を当てて「梅雨」となった、という説があります。

日本でも「梅雨」の由来はいくつかあるそうです。
「露(つゆ)」から連想したという説。
梅の実が熟す時期なので梅の実が「つはる」ことからという説。
(ちなみに、「つはる」は古典の言葉で、「実が実る」ような意味があります。)
梅の実が熟して潰れてしまう時期だから「潰ゆ」(つゆ)と関連付けたという説
カビのせいで物がだめになってしまうことから「費ゆ」(つひゆ)と関連付けたという説
…などなど

「梅雨」という言葉ができる以前は、梅雨の雨は「五月雨(さみだれ)」と読んでいたそうですよ。

日本だけじゃない?海外の梅雨事情

梅雨は、日本だけのものではなく、実は世界中で見られている気象現象のようです。
中国や台湾、韓国にも梅雨は訪れます。

その理由は、シンプルに言えば「空は世界中つながっている」からだと言えるでしょう。
一見、日本の上だけに「梅雨前線」が出来るかのように感じますが、日本に近い国々の上空までに渡り、梅雨前線は伸びているのです。
梅雨は、東アジア全体で見られるもののようですね。

梅雨とは違いますが、梅雨のような「雨季」は東アジア以外にもあるようです。
例えば、北米。
北米は土地が広く、雨季がはっきりとはしないようですが、4月~6月に雨は多く降るようです。

 

オーストラリアは、11月から翌年の4月まで雨季となっています。
とても長い時期にわたる雨季ですが、ずっと雨が振り続けるわけではなく、急に降っては止むの繰り返しだそうです。
時にはゲリラ豪雨にもなるんだとか。
旅行にいく際には避けたい季節ですね。

アフリカにも雨季はあるそうです。
なんとなく雨がふらなそうなイメージが有る地域ですが、東アフリカ、北アフリカは、なんと年に2度も雨季を迎えるようです。
3月~6月に大きな雨季、10月~12月に小さな雨季が到来します。
それ以外はずっと乾燥しているんだそう。
極端な季節の移り変わりは、日本に住んでいる身としてはとても大変そうに感じられますね。

あとがき

ここまで、梅雨の様々なことをご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
梅雨のできる仕組みや、梅雨の時期が日本全国で違うということ等々、様々なことがこの記事で知ることが出来ましたね。
平年の梅雨の時期から、夏休みの旅行計画を立てたり、自由研究のテーマに「梅雨にまつわる現象」を調べてみても良いかもしれません。