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上棟式(棟上げ)の時に餅まき(投げ餅)をするのはなぜ?どんな意味がある?

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この記事の所要時間: 534

知人の家や会社の棟上げに参加したことはありますが、いざ自分のこととなって調べてみると用意するものややることが色々あって驚きました。

「おめでたいからやるのかな〜」程度に考えていた餅まきも、神事の1つだと知ってびっくりです。

棟上げを控えている方や、参加予定のある方にわかりやすいように、上棟式や餅なげについてご紹介します!

 

餅まき(投げ餅)の由来

餅まきとは、神事の際に集まってくれた人たちに餅をなげて振る舞うことをさします。

紅白の餅を紙に包んだり、袋・ラップに入れて建物の上から投げます。紅白や赤のみのひもを通した五円玉や五十円玉を投げる場合もあります。

元々は、家や建物を建てた時に災いを払うために行った儀式が由来です。

昔は「家を建てることは富の象徴なので、嫉妬や厄災を招く」と考えられていました。

その対処として、神様にお供えする食べ物である「餅」や、富の分配である「小銭」をまいて、集まった人に持って帰ってもらうことで厄を避けるという意味があるそうです。

その散餅の儀(散餅銭の儀)が神社の神事でも行われるようになりました。

 

現代の餅まきの現状は?

現代では、上棟式などの神事だけに限らず、色々な場面で餅まきが行われています。

神社での祭事や、地域でのお祭りで餅をまくところもあります。

節分の時期になると、餅や大豆・落花生をまくところもありますよね。

特に山口県や和歌山県では餅まきが盛んだといわれています。

山口県では毎年「餅ひろい世界選手権」という、餅まきがメインのイベントが行われています。また、山口県では4万個の餅がまかれたという実績もあります。

和歌山県では世界レベルのイベントはありませんが、県民の身近な行事として餅まきが頻繁に行われています。

「餅まきカレンダー」というものがあり、年間千回にも及ぶといわれている餅まきの、日時や場所が書き込まれています。

上棟式・神事だけでなく、学校の行事や集会、お祭りでも餅まきをするそうで、住民の生活の一部にとけこんでいるみたいですね。

上棟式とは

上棟式とは、建物や家を建てたときに行われる神事で、棟上げ(棟上げ)、建前(建前)とも言います。

建物が無事に建つように祈って行われる儀式で、家が完成するタイミングではなく、基本構造が完成したタイミングで行われます。

家を建てる関係者が今後も安全に工事ができるように祈り、関係者の協力を強くするお祝いの会ともいえます。

最近では、住居として使う家の場合は「地鎮祭」を行うところが多く、上棟式は店舗や会社が建つときの方が行われる機会が多いようです。

建築の「建前」と、「本音と建前」って関係あるの?

会話の中でたまに使われる「本音と建前」。この建前って、上棟式の「建前」が由来だとご存知でしたか?

はっきりした由来はわかっていませんが、由来になった昔話があります。

とても有名な棟梁がいたのですが、上棟式の前の晩になって建物の失敗に気づきました。

柱を短く切ってしまったので、いまさら修正はできない状態でした。

どうしようもなくなった棟梁は自殺を考えます。

それを見ていた奥さんが、棟梁に酒を飲ませて無理やり眠らせました。

棟梁の失敗に気づいて、何とかしよう。最悪自分が死んだ方が良いと考えたのです。

そこで奥さんが思いついたのは、「升」を差し込んで柱の不足分を補うという方法でした。

翌朝棟梁は升で柱を補い、無事に上棟式が行われました。

ところが、その失敗を知っている奥さんを、棟梁は殺してしまいました。

死んでもいいから棟梁を救いたかった奥さんの「本音」と、見栄や意地が原因で殺してしまった奥さんを殺してしまった棟梁の「建前」が、「本音と建前」の語源になったといわれています。

上棟式のときに施主が用意するもの

上棟式を行うときは施主(建物を建てるときに、お金をメインで出す人)が用意するものがいくつかあります。

まず、上棟式は神事なので、神事に使う塩とお神酒、お米を用意します。

また、宴会を一緒に行うことが多いので、料理や飲み物などの手配が必要になります。

工事関係者へのご祝儀は祝儀袋にいれて丁寧に用意するようにしましょう。相場は5000円から2万円程度といわれています。

上棟式の参加者に引き出物を用意するのであれば、人数分より少し多めに用意しておいた方が安心です。

上棟式の流れ

最近では上棟式の流れをすべて行うことは少ないです。供え物を用意し、上棟式という名目の宴会でお祝いをするだけにとどめる場合がほとんどです。

今回は軽く流れをご紹介しますので、もし知人が上棟式を行うのであれば、その時に沿った対応をするようにしてください。

 

まず、棟梁が棟木に「へいぐし」を立てて、破魔矢を飾ります。

建物の四方に、用意した酒、塩、米をまきます。これが清めの儀式です。

施主が挨拶をして、供えたお神酒で乾杯をし、宴会を始めます。

宴会中に、工事関係者の紹介をすることもあります。

宴会がお開きのタイミングで、施主から関係者へご祝儀を渡します。

餅まき(投げ餅)をするときに気を付けること

地域の餅まきや小規模の餅まきであれば、楽しく参加できるところがほとんどですが、大規模の餅まきになると注意することがあります。

それは、怪我です。

神事やお祝い事で行われる餅まきですが、人数が多いと後ろから押されたりほかの人の手が当たったりして怪我をする可能性があります。

実際、私も餅まきに参加して人を押さないようにしたら自分がけがをしたことがありますし、新潟県では124人が元旦から亡くなるほどの将棋倒しがおこったこともあります。

参加するときは自分が怪我をしないように、人にけがをさせないように、配慮するようにしましょう。できるだけ長袖長ズボンを着用し、爪が伸びている場合は切ってから参加するようにしましょう。

せっかくのめでたい場面なので、参加者同士が気を使いあって楽しく過ごしたいものです。

もしも自分が企画する側になった場合は、子供と大人で餅まきの回をわけるなど配慮をするとよいのではないでしょうか。

まとめ

今回は、餅まきや上棟式についてご紹介しました。

家を建てるときや、建物を建てるときなど、なかなか遭遇する機会は多くないので事前に知っておくことでいざ参加するときに困らずにすむのではないかと思います。