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5月は一般的に春とされている季節です。
春と言っても、5月は晩春にあたります。
日差しが日を増すごとに強くなり、どこか初夏の香がするような爽やかな季節でもありますよね。
5月に手紙やメールを出すとしたら、時候の挨拶はどんなものになるでしょう?
5月といっても、5月の時候の挨拶にはどのようなものがあるのか、なかなかイメージがつきにくいなんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回の記事では、そんな「5月の時候の挨拶」を例文、解説とともにご紹介していきます。
また、時候の挨拶を書くに当たっての注意点もご紹介していきますのでぜひご一読下さい。
時候の挨拶が良くわからない方も、時候の挨拶の表現を探している方にもオススメです。

時候の挨拶って?

そもそも時候の挨拶とは何かわからない方もいらっしゃると思います。
時候の挨拶、それは手紙やメールを書く時のマナーの1つです。
頭語(拝啓など)の言葉の後に時候の挨拶を続けるのが決まりとなっています。
時候の挨拶には、その時その時に細かく合わせた「季節の言葉」を盛り込むのがルールです。
素敵な季節の言葉を入れた時候の挨拶をすれば、きっと手紙やメールの読み手も良い印象を抱くことでしょう。
時候の挨拶は相手を気遣う日本の風習が産んだマナーです。
大事にしていきたい日本の文化の1つですね。

5月に適した時候の挨拶とは?

それでは、5月に適した時候の挨拶の10の例文をご紹介していきます。
是非この10例を参考に、時候の挨拶を考えてみてはいかがでしょうか。

1、吹く風に、初夏の香を感じる季節となりました。
2、空には鯉のぼりが仲良く泳いでおります。
3、段々と汗ばむ陽気となる今日この頃。
4、爽やかな風が田んぼの若々しい青にそよぐ季節となりました。
5、惜春とはいいますが、心の中では夏の到来に心躍る日々です。
6、色鮮やかなつつじに目が奪われるこのごろ。
7、色濃くなってゆく若葉に夏の気配を感じます。
8、新茶の便りを日本各地で耳にします。
9、カエルの賑やかな合唱が、夏の訪れを感じさせるこの頃。
10、藤の花の淡紫に心惹かれる季節となりました。

また、5月を表す言葉として

・新緑の候
・薫風の候
・惜春の候
・残春の候
・初夏の候
・若葉の候
・春秋の候
・立夏の候
・向暑の候
・老春の候

などの表現があります。
こうして言葉を並べてみると、爽やかな初夏のイメージの言葉が多く見られますね。

時候の挨拶の意味を解説!

さて、ここからは上に挙げました10の時候の挨拶の例文の解説をしていきます。
時候の挨拶の意味をよく知ることで、その月がどんな月なのか深く理解することができます。
ぜひ、例文の良いところをピックアップして、時候の挨拶に取り入れてみて下さい。

1、吹く風に、初夏の香を感じる季節となりました。

5月の季語として薫風と言うものがあります。
その名の通り、風薫る季節という意味ですね。
5月は春から初夏に変化する月です。「風に乗って夏がやって来る」なんて表現も素敵ではないでしょうか?

2、空には鯉のぼりが仲良く泳いでおります。

5月といえば端午の節句ですね。それを代表する1つとして鯉のぼりがあります。
鯉のぼりは春分以降には飾って良いとされています。鯉のぼりをしまうのも一般的にはゴールデンウィーク後でしょうか。
しかし鯉のぼりは5月の全般で使える季語とされています。
迷ったときには季節の言葉「鯉のぼり」を使うのも手かもしれませんね。

3、段々と汗ばむ陽気となる今日この頃。

5月は段々と日差しの照りも強くなる季節。
体に現れる「汗」という変化を表現することによって、ずっと相手を身近に感じることが出来る時候の挨拶です。
「皆様お変わりなくお過ごしでしょうか」と続けて相手を気遣うのも良いでしょう。

4、爽やかな風が田んぼの若々しい青にそよぐ季節となりました。

5月となると、田植えが始まる季節でもあります。
「田植え」は5月上旬に始まりますが、田植え後の様子は、5月上旬以降も使用できる表現です。
「貴社におかれましてはますますご発展のことと存じます」と相手を思いやれると良いですね。

5、惜春とはいいますが、心の中では夏の到来に心躍る日々です。

惜春は、春の終わりから夏のはじめにかけて使われる言葉です。
5月の上旬に使いたい言葉ですね。
「心躍る日々」とポジティブな表現を使っておりますから、「貴社におかれましてはますますご清栄のことと存じます」と重ねて「良い」言葉を使ってみましょう。

6、色鮮やかなつつじに目が奪われるこのごろ。

つつじは4月下旬から5月上旬にかけて約一週間ほど咲く季節の花です。
道路や歩道の脇に植えられていることの多いつつじ。
身近に5月の訪れを感じさせてくれる花の1つですね。
「いかがお過ごしでしょうか」と相手を気遣う言葉を続けたいですね。

7、色濃くなってゆく若葉に夏の気配を感じます。

5月は若葉も伸びやかに成長する季節。
「若葉」という言葉は5月上旬に使われる表現ですが、ここでは「色濃くなってゆく」とあります。若葉から少し成長した葉の様子を色に例えて表現しています。
この表現は5月の中旬から下旬にかけて使いたい言葉ですね。

8、新茶の便りを日本各地で耳にします。

5月といえば新茶の季節。新茶は5月に摘まれた茶葉のこといいます。
5月2日ごろは「八十八夜」なんて言葉も使えますね。
5月2日をすぎれば「八十八夜も過ぎ」といった表現もできますね。

9、カエルの賑やかな合唱が、夏の訪れを感じさせるこの頃。

田植えも終わる頃、カエルたちは一斉に鳴き始めます。
カエルの合唱ともとれるこの現象は、田植えから夏の終わりにかけて続きます。
5月を通して使用できる表現ではないでしょうか。

10、藤の花の淡紫に心惹かれる季節となりました。

藤の花は4月中順から5月中旬にかけて咲く花です。
使えるとしたら5月中旬まででしょうか。
藤の花といえば、木から一斉に房が垂れる様子はとても美しいですよね。
「藤の花」という言葉だけでなく、「淡紫」などといった具体的な表現をすることによって、読み手にも藤の花の美しさが伝わるのではないでしょうか。

注意したい5月の表現!

次に、5月の時候の挨拶をする上で注意しておきたい言葉をいくつか紹介します。
大切な相手やビジネスシーンで送る手紙やメールですから、間違いは避けておきたいですよね。

例えば「小満」という言葉があります。
これは草木が茂り満ちることを意味し、二十四節気と呼ばれる中国由来の季節の区切りの1つとされています。
5月21日頃を指すので、大体下旬頃に使いたい言葉ですね。

また、「立夏」は5月6日とされています。
立夏も二十四節気の1つです。
立夏は暦の上での「夏の始まり」とされています。
「立夏を過ぎ」という表現を用いるとしたら、5月6日以降も使える表現となります。

「早乙女」という言葉もあります。
早乙女は、田んぼに苗を植える女性のことをいいますので、5月の季節の言葉と言って良いでしょう。
こちらも田植えの頃、5月上旬に使いたい表現です。
「新緑」、「万緑」は一般的に5月下旬の季節の言葉とも言われていますね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
こうして5月の季節の言葉を見てみますと、どこか涼しげで爽やかな表現が多く見られますよね。
5月は注意すべき言葉も少なく、時候の挨拶の自由度が高い月なのではないでしょうか。
5月の緑のようにのびのびと自分の感じたことを時候の挨拶に盛り込めば、自然と素敵な表現になると思います。
ぜひ、自分なりの「5月」を見つけてみて下さい!

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