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大切な相手やビジネスシーンで送るメールや手紙には、マナーとして時候の挨拶を使うのが基本となっています。
時候の挨拶は、その時々に合わせて季節の言葉を使うのが、きまりです。
しかし、季節の言葉といっても具体的に何を使って良いのか迷ってしまいますよね。
月によっても、上旬、中旬、下旬と使って良い言葉が変化したりもします。
今回の記事では、四月に焦点をあてながら、時候の挨拶の10の例文、季節の言葉、注意点をご紹介していきたいと思います。
時候の挨拶をよく知らない方も、表現を探しているという方も是非目を通してみてください!

時候の挨拶って?

時候の挨拶は手紙やメールを書く上で必要となってくる書き方のマナーの1つです。
その時々なは合わせた季節の言葉を盛り込むのが基本となっています。
拝啓、といったような「頭語」の後に続けるのが時候の挨拶の基本です。
その時々の季節の言葉を盛り込んだ、相手を気遣う挨拶をすることによって、読み手を労うことができますね。
また、こちら側の季節の様子を伝えることにより、親しさが増すのではないでしょうか。
時候の挨拶をうまく書くことによって、きっと読み手側が抱く印象が良いものになるでしょう。

4月に適した時候の挨拶とは?

それでは、4月の時候の挨拶を10の例文とともにご紹介していきます。
4月といえば、春真っ盛りの月。学校や会社などでは新しい年度、生活が始まる「スタートの月」でもありますね。
4月の晴れやかな気持ちを時候の挨拶に重ねて、相手を心和ませることができたら良いですね。

1、春暖の候、春もたけなわとなりました。
2、花冷えの季節となりました。
3、桜の花も美しく咲きそろい、道行く人の顔も朗らかです。
4、柔らかな春風に肌心地よき季節となりました。
5、うららかな春の日差しが気持ちのよい季節となりました。
6、春の盛りもいつしか過ぎて、青々とした木々がさわめいております。
7、春眠暁を覚えずと申しますが…
8、新しいランドセルに花吹雪が舞う爽やかな季節となりました。
9、桜花の盛りも過ぎ、葉桜の候となりました。
10、野山に街に花の香が漂う季節となりました。

その他、4月を表す言葉として

・陽春の候
・惜春の候
・中春の候
・桜花の節
・春風の候
・春粧の候
・麗春の候
・温暖の候
・春日遅日の候
・春晩の候

などがあります。
「〇〇の候」という形の言葉は「〇〇の候となりました」といったように、それだけで時候の挨拶が完成します。
その後に相手を気遣うような文章を入れれば、間違いはないでしょう。

時候の挨拶の解説

ここから、時候の挨拶の10例の解説をしていきます。
時候の挨拶の意図や理解を深めることで、よりよい時候の挨拶ができるようになると思います。
それでは、1つ1つの時候の挨拶を解説していきましょう。

1、春暖の候、春もたけなわとなりました。

春暖は、その名の通り春の暖かさを感じる気候という意味です。3月下旬から4月にかけて使われる言葉です。
「〇〇の候となりました」という言い方で終えても良いですが、春の言葉をさらに重ねても素敵な印象の挨拶になるのではないでしょうか。

2、花冷えが続く今日このごろ。

花冷えは、主に花の咲く時期に使われる言葉です。一時的に冷え込むことをいいます。
「花冷えが続く今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか」と相手を気遣う言葉を重ねると良いですね。

3、桜の花も美しく咲きそろい、道行く人の顔も朗らかです。

シンプルでわかりやすい時候の挨拶ですね。
桜の花が咲きそろうということで、4月の中旬ごろを表すのではないでしょうか。
ポジティブなイメージの時候の挨拶なので、それに重ねるように「貴社におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます」と相手を気遣うのはいかがでしょうか。

4、柔らかな春風に肌心地よき季節となりました。

春は、暖かさを正に「肌」で感じるような季節です。
「柔らかな春風」という言葉も、温かみを持った言葉ですね。
読み手にも「春」をストレートに感じさせることの出来る時候の挨拶でしょう。

5、うららかな春の日差しが気持ちのよい季節となりました。

「うららか」という言葉は、青空が広がり、陽の光が柔らかく辺りを照らす雰囲気を表した言葉です。
正に4月の春の陽気を表現できている時候の挨拶なのではないでしょうか。
この後に、「皆様、ますますご発展のことと存じます」といったようなポジティブな言葉で相手を気遣うと良いでしょう。

6、春の盛りもいつしか過ぎて、青々とした木々がさわめいております。

これは桜の花も咲き終わる頃、4月の下旬に使うと良い時候の挨拶です。
青々とした木々という表現は、どこか初夏を匂わせ、春から夏への季節の移ろいを表現できているのではないでしょうか。

7、春眠暁を覚えずと申しますが…

「春眠暁を覚えず」、これは中国の漢詩を由来とした春を表す言葉です。
春の夜は気候もよく寝心地が良いことで、朝が来たことに気づかず寝過ごしてしまう様子を意味しています。
「いかがお過ごしでしょうか」と続けて相手を気遣いましょう。

8、新しいランドセルに花吹雪が舞う爽やかな季節となりました。

花吹雪とありますから、これは4月の中旬から下旬にかけて使えそうな時候の挨拶でしょう。
新しいランドセルは新小学1年生を意味しています。
どこか賑やかで、華やかでもあるような時候の挨拶ですね。読み手の心もほっと和むような挨拶ではないでしょうか。

9、桜花の盛りも過ぎ、葉桜の候となりました。

葉桜、とありますからこれは4月の下旬に向ける時候の挨拶でしょう。
1の例文と同様、〇〇の候に季節の言葉を重ねています。
このように、〇〇の候と言った表現の前に、季節の言葉を重ねるのも良いですね。

10、野山に街に花の香が漂う季節となりました。

山にも街にも、花の香りが漂うということで、広がりのあるイメージの時候の挨拶です。
4月の上旬に使いたい時候の挨拶でしょう。
「貴社におかれましてはますますご清祥のことと存じます」と相手を気遣う文章を続けたいところです。

注意したい4月の言葉達

4月を表す季節の言葉にも、4月を通して使える言葉と、使える時期が限られている言葉があります。
せっかく素敵な時候の挨拶を書けたとしても、言葉と時期がちぐはぐだと残念ですよね。
ここでは、注意しておきたい4月の季節の言葉をご紹介します。

例えば「晴明」。
これは4月5日頃を表す言葉です。大地も空も清々しい様子という意味を持っています。
二十四節気のうちの1つです。
また、二十四節気の1つとして「穀雨」というものがあります。4月20日頃のことを表し、「この頃の雨は大地を潤し穀物を育てる」という意味を持っております。

4月上旬に使える言葉は、

・花冷え
・春暖
・春陽
・早春
・桜花
・春眠

4月中旬に使える言葉は、

・春粧
・桜端
・晴明
・春和
・春爛漫

4月下旬に使える言葉には、

・春風
・惜春
・葉桜
・晩春
・穀雨
・若葉

…といったように、同じ4月の季節の言葉でも使い分けをしなくてはなりません。
とはいっても、その年によって気候にも違いが出てきますので、言葉の決まりよりも、「実際の気候」と照らし合わせて考えるのも良いかもしれませんね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
4月には温かみがあるような言葉のほか、どこか清々しさを感じさせるような言葉もありますね。
4月は入学式や入社式など、何かの「スタート」であることが多い月です。
ぜひ、4月の時候の挨拶にはポジティブな表現を盛り込んで書いてみましょう。
決まりも大事ですが、大切なのは「相手を気遣い、思いやる」ことです。
その点を押さえていれば、相手に気持ちは伝わるのではないでしょうか。