国民の祝日

体育の日の由来や意味は?2018年はいつ?どんなイベントがあるの?

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まえがき

10月の過ごしやすい気候になり紅葉も始まりつつ、お散歩に出かけられているような方も、多くなってきました。そんな10月の祝日に「体育の日」がありますね。
体育の日とは、一体どういった祝日なのでしょうか?由来やその当時の出来事と共に、ご紹介します。

体育の日の由来や意味は?2018年はいつ?

「体育の日」は、日本で初めてオリンピックが開催された、1964年(昭和39年)の10月10日を記念して、国民の祝日となりました。
実際に国民の祝日となったのは、2年後の1966年(昭和41年)のことです。
この日には、「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう」という願いが込められています。

本来夏季に開催されるオリンピックとしては大変遅い時期の開幕でしたが、東京は湿度と気温が高く、秋雨前線が停滞することを考慮して、この日程が決められました。

この東京オリンピックは、太平洋戦争後の、日本の復興を記念する一大イベントとなりました。道路や鉄道、病院や公園など、現在私たちが生活している町並みの基礎をこの時に作ったのですから、その期待ぶりは計り知れません。
現に、日本の女子バレーボールチームは、その期待を一身に背負った中「175戦連勝」という輝かしい功績をあげ、金メダルを獲得し、世界から「東洋の魔女」と称えられるほどでした。

皆さんが普段生活する中で、トイレの男女を分けるマークや、非常口の逃げているマーク(総称:ピクトグラム)ができたのも、この東京オリンピックの時なのです。

オリンピックの開催地は、原則として7年前に決まります。
競技場や選手村(オリンピックで選手・役員などが寝泊りする場所のこと、最近ではカラオケやインターネットカフェがあったりするなど、単なる宿舎ではなくなりつつある)運営に必要なお金を集めるのに、時間がかかるためです。開催を希望する都市(国ではありません)が、8年前までに立候補します。そして、その中からIOC(国際オリンピック委員会)が投票で決定します。
立候補申請をすると、IOCから質問状が届きます。
「なぜ開きたいのですか」・「お金は大丈夫ですか」・「国は応援してくれますか」などの質問があり、書類選考の結果、5都市が正式候補都市に選ばれます。

簡単に説明すると、先生が学校の修学旅行先を選ぶのに、場所の候補をある程度決めて、下見をして、決定とする様子に似ていますね。

2018年(平成30年)の体育の日は、10月8(月曜日)です。
「あれ、体育の日はオリンピック開催の10月10日を記念したと言っていなかった?」
そう思われた方も、多いことでしょう。
その疑問も当然のことで、2000年(平成12年)から「ハッピーマンデー制度」というものが導入されました。これは、特定の国民の祝日を決まった週の月曜日に移動することにより、連休が増え、観光業や運送業を活性化させようという目的のもと、定められたものです。現在の体育の日も「10月の第2月曜日」に移動となりました。

体育の日にはどんなイベントをやっているの?

体育の日には、各所で様々なイベントが催されています。

・スポーツ博覧会・東京

・東京体育館 スポーツドリーム

・動物と対決!?那須動物王国

・トップアスリートと一緒にスポーツを楽しもう!スポーツ祭り
https://youtu.be/67BP6j1VRno

このように、「体育の日」にちなんで体を動かすイベント等が、数多く開催されます。
ご家族で参加されてみても良いですし、たまには友人と本気の勝負をされてみても、盛り上がると思いますよ。

2020年に開催予定でいる東京オリンピック・パラリンピックをふまえて、「体育の日」の名称を「スポーツの日」に改名しようという動きもあります。
その願いについても「スポーツを楽しみ、互いを尊重し、健康で活力ある社会を願う」というスポーツの意義を、明確に打ち出す文に変更しようという案が出されました。
それだけ、国民にとってスポーツというものが、馴染みのあるものになっているということですね。

体育の日と運動会の関係は?

昨今では、体育の日に運動会を開催するところは、ほとんどありません。
その背景には、学校をとりまく環境ががらりと変わってしまったことにあります。

その昔、運動会は「春の運動会」「秋の大運動会」と、一年に2度開催されていました。
秋に開催される運動会には「大運動会」と「大」をつけるところが多く、春よりも盛大に行われていたようです。

そんな中、1992年(平成4年)に「学校週5日制(毎月第2土曜日が休業日)」が導入され、その3年後第2土曜日に加え第4土曜日も休業日になりました。
その後2000年代に入り、この制度に対する様々な議論が起こっていますが、新制度導入により通常授業を行う日数の確保が難しくなり、やむなく学校行事を減らさなくてはならない、という事情が学校にあり、「運動会は年に一度の開催」とする学校が増えていきました。

では、「秋」から「春」に運動会を開催する学校が増えているのはなぜでしょうか?
その一つに「結束力を高める」という理由があります。
春は新学期の季節です。新しいクラスで友だちができなかった子も、春の運動会をきっかけに友だちができればいいなという願いが込められています。

また、熱中症と天候への配慮があります。
9月から10月はまだ暑い時期でもあり、運動会の練習や本番に救急搬送される事故が相次いで発生しています。こうした事態を防ぐため、気候的に熱中症の心配が少ない春に開催しようという学校が増えています。
秋には台風や豪雨も多く天候も崩れがちですが、春は比較的穏やかな天候が多いということもあります。

まとめ

「運動会とはそもそも、何のために行うの?」と、考えたことはありますでしょうか。
子どもの中には運動が苦手な子もおり、「本番だけ一生懸命やればいいや。」と思っている子も少なくありません。お恥ずかしながら、私の子どももこういったタイプです。

試しに、自分のお子さんに「運動会って何のためにするの?」と聞いてみてください。

「チームが優勝するため」や「一着になるため」という声が聞こえたのであれば、結果にこだわるのではなく、今の自分の力を精一杯出しきる場所であり、仲間と協力してその年にしか出せない運動会を作り上げるのが大切だと、お話してみてください。
毎年ある行事でも、そのチームと作り上げる運動会は、最初で最後です。きっと、お子さんの運動会に対する気持ちも、変わってくるのではないでしょうか。

浅葱 彰(あさぎ あきら)