国民の祝日

春分の日の意味や由来は?2018年はいつ?何をする日なの?

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まえがき

3月の「春分の日」が、どういった日かご存知ですか?実は、色々な視点から決められてるのです。
4月からの新しい地での話題の一つとして知っておくと、盛り上がるかもしれませんよ。

春分の日の由来は?何をする日なの?

春分の日とは本来、明治11年から「春季皇霊祭(しゅんきこうれいさい)」という、皇室の重要な宮中祭祀(きゅうちゅうさいし)が行われる祭日として定められました。

「春季皇霊祭」とは、歴代天皇や皇后(天皇の妻)、の御霊を祀る儀式のことです。
皇居内にある「皇霊殿(神殿の総称)」にて、行われます。

この日は一般国民にとっても、先祖の供養を行うお彼岸の時期にあたり、それぞれのご先祖様に感謝し、御墓参りなどをする大切な日でした。
命を繋いでくれた先祖に思いを馳せ、自分たちを生かしてくれている自然に感謝し、何より天皇の下で生きていることの幸せや安心を改めて感じるという、皇室だけでなく、一般国民にとっても欠かせない祭日だったのです。

~ご先祖様と太陽を近くに感じる春の到来~「春季皇霊祭」と「春季神殿祭」


また日本には古来より春分の頃に、その年の五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈るという風習があったのです。五穀豊穣の五穀とは主食となる穀物であり、諸説ありますが「米」「麦「粟(あわ)」
「豆」「黍(きび)」を言います。
豊穣は穀物が豊かに実ることですが、「穣」だけでも穀物が豊かに実るという意味があります。

2018年の春分の日はいつ?

2018年の春分の日は、3月21日水曜日です。

なぜ日付が毎年違うの?

国立天文台により、毎年2月の第一平日に発行する官報(政府が、一般国民に知らせる事項を編集して、毎日刊行する国家の公告文書)での公表をもって、翌年の春分の日が定められます。
ですので、ほかの国民の祝日と違い、あらかじめ月日が設定されていません。
これは法律内でも、春分の日は「春分日」と記載され、月日は伏せられています。

その理由には、地球の公転(惑星または衛生が、周期的に恒星または惑星のまわりを回ること)時差というものが影響しています。閏年(うるうどし)がある理由と同じです。
春分の日は厳密に言うと、「天の赤道(地球の赤道を天に延長したもの)」と「黄道(太陽の道のり)が交わる「春分点」を、太陽が通り過ぎる時間に含んだ日をさします。
地球の公転は実は365日丁度ではなく、正確に言うと365日と約6時間のため、4年に1日のズレが生じてしまいます。そのため春分の日に、「春分点」を太陽が通り過ぎる時間も毎年変わるので、日にちが違う場合があるのです。

また、春分と定められる日は「太陽が真東から昇って、真西に沈む」という特徴もあり、
昼の長さと夜の長さが同じくらいの時間であると言われています。

暫定的に春分の日を求められるエクセル計算式もありますので、紹介します。
計算式の「年」に知りたい年号(1980年~2099年まで)を入れると、計算できます。

【春分の日(3月XX日)=int(20.8431+0.242194*(年-1980)-int((年-1980)/4))】

この計算式を用いて計算してみたところ、おおよそ「3月21日」か「3月20日」のどちらかになるようです。(確定ではありません。)

いつから国民の祝日になったの?きっかけは?

昔は「春季皇霊祭」という祭日でしたが、いつから「春分の日」として国民の祝日になったのでしょうか。まず「祭日」とは、皇室を中心とする神道(しんとう)という、日本の民俗信仰として伝えられた道のお祭りの日のことです。

しかしこの「祭日」に規定があったのは戦前までのことで、戦後の法律改定により「祭日」という言葉は名目上、無くなってしまいました。
戦前・戦中を過ごした世代の方は、「祭日」という言葉を使われていることでしょう。
上記のことから、「祭日」とは1月1日のお正月、2月11日の建国記念の日、春分の日、昭和の日の4月29日、秋分の日、文化の日の11月3日、勤労感謝の日の11月23日となります。

この「祭日」を「国民の祝日」として変更する法律は、1948年(昭和23年)に「国民の祝日に関する法律」とし、春分の日を「自然をたたえ、生物をいつくしむ」という意味を込めて、定められました。
この「国民の祝日に関する法律」には、振替休日(日曜日と祝日が重なった場合、翌日以降の祝日ででない日)と、国民の休日(1986年の再度の法律改定により、祝日と祝日の間に挟まれた平日)も定められています。

法律改定の背景には、昭和27年4月28日、サンフランシスコ講和条約が発効するまで、日本がGHQ(連合国軍の総司令部)の占領下にあったという理由があります。
GHQの民主化(物事の考え方や体制が人民にあること)という方針のもと、民族古来の伝統や神道を徹底して否定されたからです。
サンフランシスコ講和条約を発効し日本が独立した後にも、「祭日」は「祝日」として復活していましが、その意味を知り、民族の歴史に感謝し皆で祝うという精神は失われているように感じられます。

春分の日にすることは?

春分の日の由来を思い返した上で、何をするのか考えていきましょう。

・お墓参りをして先祖を供養する
春分の日はお彼岸(ご先祖様がいる世界、極楽浄土のこと)の中日とも言われています。
春分の日前後3日間を合わせた7日間を、お彼岸の期間とされています。
昼と夜の時間がほぼ同じで、彼岸と此岸(しがん、私たちの今いる世界)、つまりご先祖様のいる世界と私たちのいる世界が、一番近くなる日だと言われています。
ですからお墓を丁寧に掃除する、お祈りをする等を行い、ご先祖様を敬いましょう。

・「ぼたもち」を食べる
お彼岸のお供え物として一般的なのが「ぼたもち」です。
ぼたもちは「牡丹餅」ともいわれ、年を越して固くなった小豆の皮を除いて「こしあん」にします。また、牡丹の花は大きいので「ぼたもち」も大きめに作ります。
ぼたもちに使われている小豆の赤い色には、邪気を祓うとされ、災難から身を守る効果があるという意味から、ご先祖様の供養にぼたもちを供えるようになったと言われています。
ぼたもちの作り方



地方によっては、ぼたもちのほかに「お団子」や「天ぷら」を食べるというところも、あるようです。
この季節に旬を迎える食材として、アサリ・白魚・サヨリ・鰆などの春らしい魚介類がありますので、ぼたもちと合わせて旬の恵みを楽しむのも、良いのではないでしょうか。

・種まきや豊作を祈願する
農家では春分の日の前後に、種まきを行います。
京都の平安神宮などいくつかの神社では、五穀豊穣を祈る神事が行われています。

五穀豊穣願い、鬼や子どもが舞う 愛知・東栄で「花祭」



そのほかに、冬眠してした生物が動き始め、人の生活にも新しい希望と活力がもたらされる時期です。山、海、川などの大自然にふれ、そのありがたみを感じるという過ごし方もありますね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
一言に「春分の日」と言いましても様々な時代背景があり、また、願いが込められています。ご自分が生まれ生まれ育ったところに顔を出すのは難しくとも、この機会にお手紙を書いて送る、電話をする等してみても、喜ばれると思いますよ。