国民の祝日

建国記念の日の由来や意味は?2018年はいつ?いつから祝日になったの?

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まえがき

皆さんは「建国記念の日」についてご存知ですか。
「建国記念の日」と「建国記念日」は同じようで、実はその意味合いは少し異なります。今回はそんな「建国記念の日」に注目して、ご紹介します。

建国記念の日の由来は?何をする日なの?

日本では、実際の建国日が明確にされていません。
このことから、初代・神武天皇(じんむてんのう)が即位した日を「建国記念の日」として定められました。
この初代・神武天皇ですが日本史上の人物であり、実在したかどうかは、解っておりません。書物によると初代・神武天皇は127歳または137歳まで生きたとされ、神話めいたお話が多いことから、伝説上の人物とも言われています。

明治時代の頃には、「建国記念の日」ではなく「紀元節(きげんせつ)」とよばれる建国を祝う祝日がありました。しかし第二次世界大戦後の1948年(昭和23年)に、「紀元節を認めることで、天皇を中心として日本人の団結力が高まるのではないか。」との懸念がGHQ(連合国軍が日本占領中に設置した総司令部)にあり、「紀元節」は廃止されたと言われています。

建国記念の日には、国の主催ではなく、民間で行われているお祭りがあります。
都内で例年開催される、神宮外苑から明治神宮への道のりをマーチングバンドが行進する、「建国記念の日奉祝パレード」には、幼稚園の鼓笛隊から、小学校・中学校・高校・社会人のブラスバンドや、大学の吹奏楽団が参加し、コンテストも行われています。
また様々な地域の神輿(みこし)が集合して、表参道を練り歩くお祭りもあるようです。

建国記念の日 奉祝パレード2018「マーチングコンテスト in 表参道」
https://youtu.be/3v47xdet21E

その他にも、「建国記念の日」をお祝いして新幹線フリーパスを発売するところや電車の運転体験などのイベントを行っているところもあります。
ご家族・ご友人をお誘い合わせの上、フリーパスを利用して各種イベントに参加してみるのも良いですね。

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2018年の建国記念の日はいつ?

2018年の「建国記念の日」は、2月11日です。
「ハッピーマンデー制度」(祝日のいくつかを特定の月曜日に変更し、連休にしようとする動きのこと)により、変更された祝日もありますが、建国記念の日は毎年2月11日と決まっています。
なお2018年2月11日は日曜日のため、2月13日月曜日が振替休日となります。
この日は「建国をしのび、国を愛する心を養う日」という意味を込め、「日本が誕生した事実を祝う日」とされています。

いつから国民の祝日になったの?きっかけは?

実は「建国記念の日」を国民の祝日にしようとする動きは、1945年(昭和20年)の終戦の年からありました。

敗戦後の復興の中で、1948年(昭和23年)に廃止された紀元節を、1951年(昭和26年)に復活させようとする動きが自民党内で活発になりました。
しかし、その動きに社会党(現在の社会民主党)が激しく反発し、その後、中々意見がまとまらず、「建国記念の日」が法律で国民の祝日として定められたのは、1966年(昭和41年)のことです。

振り返ってみると、2月11日が「建国記念の日」として国民の祝日に定められるのに、実に21年の歳月がかかりました。

なぜ2月11日になったの?

日本史上、初代・神武天皇が即位されたと言われる日は、旧暦で1月1日にあたると言われています。

旧暦とは、月の満ち欠けを基準としていますが、季節とずれないよう太陽の動きも考慮した考え方です。新月から新月は平均して29.5日間で、一年間が354日になります。
そうすると、3年でだいたい1ヶ月程度、ずれてしまいます。
この問題を解消するために、約3年に一度、「閏月(うるうづき)」というものを設け、太陽の動きに合うように調節していました。

この旧暦を現在でも活用している地域が存在します。
たとえば、七夕は7月7日としていますが、「仙台七夕まつり」では毎年8月6日~8月8日に行われています。
また1月から12月の呼び方も、現在とは異なります。

その後、旧暦から新暦へと一年の計算方法が変わっていきます。
旧暦が月の満ち欠けを基準にしているのに対し、新暦(現在の暦)は地球が太陽の周りを回る周期を基準にしてcいます。
地球が太陽を一周するのにかかる時間は、365.24219日です。
そのため一年間を365日とし、4年に一度閏年(うるうどし)を設け、366日にして調整しています。

そのことをふまえて、「では、新暦に変換して今年からは1月29日にしましょう。」とのことになろうとしましたが、ここでまた一つ問題点が浮上しました。
実はこの日は旧正月(旧暦の頃のお正月)に重なってしまい、「神武天皇即位」を祝う意味が薄れてしまうのです。
事実、多くの国民が「今年から旧正月をお祝いするのですね。」と勘違いしてしまい、
当時の政府は「これでは本当の意味が伝わらない。」と焦ってしまいました。

その後、神武天皇が即位されたといわれる年(西暦紀元前660年)をもとに文部省天文極が計算を重ね、即位された月は旧暦で「春正月(立春)」の前後であり、即位日の干支は「庚辰(かのえたつ・こうしん)の年」であるとわかりました。
西暦紀元前660年の立春で最も近い庚辰の日を新暦で探したところ、2月11日となりました。

庚辰(かのえたつ・こうしん)の年とは、十干十二支(じゅっかんじゅうにし)とよばれる古来中国から伝わる考え方で、計算された年になります。この十干十二支の考え方は暦だけでなく、その人の人柄を占う手段としても用いられています。

「建国記念の日」と「建国記念日」の違いは?

「建国記念の日」と「建国記念日」を知るには、まず「記念の日」と「記念日」の違いについて知りましょう。
記念の日とは、「実在はしないが、過去にあったであろうとされる出来事を祝う日」です。
記念日とは、「過去に実在したできごとを祝う日」ということです。

上記でご説明したとおり、日本では建国したとされる日が明確にされていません。
海外では、植民地から開放された日を「建国記念日」とされているところも多いようですが、日本では沖縄のアメリカ基地など戦時中の名残があり、共存しているとも言えます。
そのことを受けて、今のような形に納まったのではないでしょうか。

まとめ

自分が生きている国の歴史や神話・伝承というものは、知っているようで、案外知らないことの方が多いものです。この機会に、記紀神話(ききしんわ)とよばれる「古事記」や「日本書紀」などを読み、古代の日本について調べ、思いを馳せてみてはいかがでしょうか。初代・神武天皇についても、書かれていますよ。