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この記事の所要時間: 710

まえがき

毎年10月になってくると、近頃は日本でも、街なかではハロウィンのムードに包まれますよね。
ハロウィンにまつわるような、かぼちゃやおばけなどのアイテムも、店頭に並ぶようになります。
最近では街の中心部に仮装して出かける若者も多いですよね。

なんとなく楽しげなイベントであるハロウィン。
しかし、ハロウィンがもともとどのようなイベントであるのかを、詳しく知っている方はなかなかいないのではないでしょうか。

今回の記事では、そんなハロウィンというイベントが、どのような由来があるものなのか、仮想は何故するものなのかについて調べてみました。
ぜひ、この記事を読んでハロウィンがどういったものなのかを知って、よりハロウィンを楽しんでくださいね。

ハロウィンとは?由来は?

そもそもハロウィンとはどういうものなのでしょう。
どこの国が由来なのかもよく知らない方も多いと思います。
ここではハロウィンとは何なのかについて掘り下げていきましょう。

ハロウィンは10月31日に行われるお祭りです。
中央アジアからヨーロッパに渡来したという、古代ケルト人の秋の収穫祭が期限となっているようです。

古代のケルト人の1年の終わりは10月31日。
北欧の冬は一日がほぼ夜のように暗くなりますので、10月31日が調度の良い区切りだったようですね。

ケルト人の文化では、この日の夜は夏の終わりでもあり、冬の始まりでもあるとされていました。
また、ケルト人の宗教「ドルイド教」の考えでは、10月31日の夜は死者の霊が家族を訪ねてくるともされています。

死者の霊の中には悪霊もおり、悪霊たちは子供をさらったり、農作物や家畜たちに害をなすと信じられていたようです。
家族の霊を導いたり、悪霊を振り払うのに、10月31日の夜には焚き火がされていました。

そこから、古代ケルト人と古代ローマ人の2つの種族がブリテン島を制服すると、その祭りにも変化が訪れます。
古代ケルト人と古代ローマ人の文化や祭りが、だんだんと組み合わさっていったのです。

古代ケルト人「ドルイド教の収穫祭」に、古代ローマ人「果実(リンゴ)の女神ポーモーナを讃える祭り」の文化が加えられたとされています。
古代ローマの「祖霊祭」の複合もあるという説もありますね。
(古代ローマ人の祭りとの関連性は近年の研究で否定されつつあります)

そこから少しずつ形を変えたりしながら、スコットランド、アイルランドといったように北欧中心に普及し始めました。

時は流れ、キリスト教がヨーロッパに広く伝来していくと、ケルト人「ドルイド教の収穫祭」とキリスト教が「ケンカ」するようになります。

日本人にはあまり馴染みがない話かも知れませんが、海外の宗教事情は日本よりもずっと重いものです。
単にそれぞれの神様を信じるものではなく、土地の陣取り合戦にも利用されてきたようです。

キリスト教の派閥は、自分たちの宗教文化を浸透させ、征服しようとしました。
しかし、ドルイド教由来の「10月31日の収穫祭」は、地域に根強く浸透していたのです。

キリスト教を信じる人々にとって、別の宗教は目の敵。
でも、地域の人達には別の宗教であるドルイド教の祭りががっちりと文化として定着しています。

そこで、キリスト教の人々は、キリスト教の行事で、ドルイド教の収穫祭と同時期にある「諸聖人の日」を上からかぶせて、悪い言い方をすれば「乗っ取ろう」としたという考えがあります。

しかし、結局は根付いた文化に負けてしまいました。
「諸聖人の日」の語源は「all-hallow evening(諸聖人の日の夜)」の短縮形が「ハロウィン」です。
逆に、ケルト人のドルイド教由来「収穫祭」に「ハロウィン」の名前を取られてしまったわけです。

19世紀になるとアメリカに北欧の人々も大量に移民しました。
そこでやっと、広くハロウィンの行事が人々に定着することとなります。

ハロウィンはキリスト教のイベントと取られがちです。
ですが、キリスト教は根幹からハロウィンのイベントを否定しているようです。

ハロウィンは、古代ケルト人の「ドルイド教のイベント」が生き残った形だと言えるでしょう。

ハロウィンで仮装するのは何故?

ハロウィンの日には、日本では子供から大人までが仮装し、楽しげな様子がニュースでも放映されますよね。
何かに扮するのも、とても楽しいですし、なんだか愉快な風習ですよね。
でも、ハロウィンの仮装にはちゃんとした理由があります。

もともと、ハロウィンは古代ケルト人ドルイド教の収穫祭にルーツがあるのは先にご説明しましたね。
収穫祭では悪霊が子供をさらっていくとされていました。

そこで、子供たちには「悪霊(おばけ)」の格好をさせ、悪霊や魔物に仲間だと思わせるようにします。
悪霊は仲間に手は出さない。
そういう理由で、仮装をさせれば「子供があの世へとさらわれる」ことがないというわけです。

また、悪霊に「人間の恐ろしい姿を見せて驚かせ、追い払う」という意味合いもあるそうですよ。

現代では大人も楽しく仮装をしますし、子供は恐ろしいわけでもない「お姫様の仮装」などもするようになっています。
しかし、もともとの意味は、魔除けという意味が仮装に込められているのです。

ハロウィンでかぼちゃを飾るのは何故?

ハロウィンのモチーフといえばかぼちゃ。
顔がくり抜かれていて、中にろうそくが入っている可愛らしいランタンですよね。

ハロウィンの初期、古代ケルト人の収穫祭では魔除けに仮面をかぶり、焚き火をしていました。
それが段々と形を変え、今のかぼちゃに顔をくり抜く「ジャック・オ・ランタン」となったようですね。
ちなみにかぼちゃは、古代ケルト人の収穫祭であった当時は「カブ」が使われていたようです。
かぼちゃになったのは19世紀、ハロウィンを知る人々がアメリカに渡った際によく取れる作物がかぼちゃだったからだそう。

ハロウィンの言葉「トリックオアトリート」ってどんな意味?

ハロウィンになると子供たちが「トリックオアトリート」と言いながら家々を尋ね回るとされていますね。

トリックオアトリートは、日本語にすると「お菓子をくれないといたずらするぞ」という意味になります。
決まり文句であり、それを受けた家の住人は「ハッピーハロウィン」と答え、お菓子を渡すのが習わしとなっています。

だからといってお菓子をあげないといたずらされるなんてことは少ないようですが、本場ではトイレットペーパーのいたずらや、生卵をなげられたりなどがあるんだとか。

実はこの「トリックオアトリート」、20世紀になってからの言葉であり、まで歴史はそんなに深くないそうですよ。

日本と世界のハロウィンの違いや共通点は?

日本ではここ最近すごい盛り上がりを見せているハロウィン。
東京都心では仮装した人々で街は溢れます。
日本では「仮装」が主なイベントではありますが、地域や学校などでお菓子を配るなどのイベントも催されているようです。

一方世界のハロウィン事情はどのようなものでしょう。

アメリカでは、「子供たちの大晦日」と言われるほど、子供たちにとっての一大イベントのようです。
街はハロウィンの飾り付け一色となり、様々な仮装に身を包んだ人々がパレードをするそうです。
パーティも大々的に行われ、水に浮かべたリンゴを口で採るなどのハロウィンゲームを楽しむようです。

イギリスでは、キリスト教の色のほうが強く、ハロウィンは浸透しませんでした。
そのかわり、「ガイ・フォークス・デー」という11月5日のお祭りが大々的に行われます。
キリスト教の聖人の1人であるガイ・フォークスを讃える祭りのようですね。

まとめ

ここまでハロウィンの由来についてを中心にご説明しましたがいかがでしたでしょうか。
ハロウィンの意外な歴史、宗教の対立を知ることが出来たと思います。
現代では楽しく、盛り上がるイベントであるハロウィン。
宗教の違いで楽しめない人もいます。
宗教は色々あるとはいえ、楽しいイベントはいいとこ取りして受け継いで行ける日本の寛容さに、少し感謝してしまいますね。
ちょっとした豆知識を踏まえて、ハロウィンを楽しんで下さい!

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