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まえがき
梅雨も明けて暑くなる7月。子どもたちにとっても夏休みに入る月ということもあって、海に行こうとワクワクしている方も多いのではないでしょうか?
今日はそんな7月の「海の日」に関することをご紹介したいと思います。

海の日の由来は?

「昔は海の日なんてなかった。」そんな声を耳にしましたが、無理もありません。
実は、海の日が祝日として制定されたのは、平成に入ってからなのです。
それまでは「海の記念日」と呼ばれ、明治天皇が東北地方巡幸(天皇が各地をまわられること)の帰途、灯台視察船「明治丸」に乗って横浜港に帰還した日を記念するものでした。

本来、天皇が御巡幸される際には軍艦に乗られるのが通例でした。
天皇が軍艦以外にご乗船されたのは、この時が初めてだったと言われています。
この際海は大いに荒れて船も非常に揺れたらしいのですが、船酔いする者が続出する中、明治天皇はまるで何事も無いように終始毅然としておられたようです。

その明治天皇のお姿に、当時は船による航行に不安を感じていた国民も、その様子に大きな信頼を寄せるようになり、海運と船旅の利用がとても増えました。
そこはまさに、「海洋国家日本の幕開け」と言っていいほどの大きな出来事であったと言われています。

ちなみにこの明治天皇が初めて乗船された「明治丸」は帆船で、名づけたのは初代の内閣総理大臣であった「伊藤博文」でした。

2018年の海の日はいつ?

今年、2018年の海の日は7月16日月曜日です。
3連休ということもあり、各地で色々な海の日のイベントが開催されます。
ご家族、お友達とお誘い合わせのうえ、参加してみてはいかがでしょうか?

沖縄では3月から、本州、北海道では7月上旬頃から海開きも海水浴場各地で始まっていきます。海水浴を楽しむと共に、潮干狩りを開催している海水浴場もありますので、事前に皆で計画をたてるのも、楽しみの一つですね。
海水浴等を楽しまれる際は、更衣室やシャワールームが完備されているかどうか、確認しておくことをオススメします。

また、浜辺でできる遊びとして、水鉄砲を使った水遊びのほか、スイカ割りやお城づくりも浜辺ならではの遊びですよね。お子様連れの方は外で使うおもちゃ等を使って、宝探しゲームをされてみてはいかがでしょうか?隠す範囲は広く設定せず、また深く埋めないようにしましょう。何か景品がもらえるルールなどを設けてみても、幅広い年齢に盛り上がるのではないでしょうか?

合わせて、7月の暑い気候で熱中症の危険もありますので、熱中症の応急処置に関する動画も掲載しておきます。慌てず、落ち着いて行動しましょう。

いつから国民の祝日になったの?

国民の祝日として制定されたのは、平成8年(1996年)からです。
では、どのようにして決まっているのでしょうか?実は、国民の祝日として制定するための法律が存在します。

「自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるため、ここに国民こぞって祝い、感謝し、または記念する日を定め、これを国民の祝日と名づける。」

これにより、明治天皇のご巡幸より帰還した日をふまえ、海の仕事に従事する方や海運関係者の運動によって「海の恩恵に感謝し、海洋国家日本の繁栄を願う日」として7月20日が国民の祝日「海の日」として制定されました。

また、祝日が日曜のときはその後の一番近い平日が休日になる(振替休日の規定)。
祝日にはさまれた平日は休日になる。(国民の休日の規定)などの細かな決まりが存在します。

7月20日じゃなくなったのはなぜ?

海の日が制定された平成8年(1996年)から平成14年(2002年)までは、本来の7月20日に祝われていました。
しかし平成16年(2001年)より「国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律」(ハッピーマンデー制度)が取り入れられ、景気を刺激するために一部の祝日を特定の月曜日に移動させ、土日を含めた3連休を増やそうという動きに変わり「7月の第三月曜日を海の日とする」現在のようになったのです。

ハッピーマンデー制度により変更されたのは、海の日だけではありません。
成人の日(1月15日)が1月第二月曜日に。
敬老の日(9月15日)が9月第三月曜日に。
体育の日(10月10日)が10月第二月曜日にそれぞれ変更されています。

 

海がない県の「海の日」はどうなっている?

日本国内で海のない県は8つあります。栃木県、群馬県、埼玉県、山梨県、長野県、岐阜県、滋賀県、奈良県です。このような海と陸との境界線(海岸線)をもたない地域を内陸県(ないりくけん)または「海なし県」といいます。

特に奈良県は、栃木県~滋賀県のように内陸県の県境が陸続きに繋がっておりません。
このことから、奈良県は「国のまほろば」と称えられています。
そんな奈良県ですが、県の条例によって「山の日・川の日」が制定されています。
この「山の日・川の日」が制定されたのは平成20年7月11日のことです。
「奈良県の山と川が県民をはじめ奈良を訪れる人々にとって共通の財産であることをかんがみ、奈良県山の日・川の日を設け、県民が誇りと愛着をもつことのできる奈良の美しい山と川をはぐくみ、次世代に引き継ぐことを目的とする。」という願いが込められています。
2014年に「山の日」として国民の祝日が制定されましたが、この祝日には「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する。」ことを趣旨としているので、奈良県の「山の日・川の日」とはまた別のように感じられます。
しかし他の県と同様、「山の日・川の日」には多数のイベントが催され、木々を使った工作や川での生き物探しなど、大人も子どもも楽しめる日として、親しまれているようです。

そのほかの内陸県でも、海が近くにないからこそ「海の日」に遠征をして、思いきり海を楽しむ日だとのお話も見受けられました。楽しみ方は、人それぞれですね。

まとめ
本来、祝日には日本で大きな出来事があったとお祝いするために定められたものですが、ハッピーマンデー制度によりその意味が希薄になっているように感じられます。
時代が変われば人の生活も変わるように、祝日にも何かしらの変化が必要なのかもしれませんが、本来の意味を伝えようと思い定めた人々の気持ちを考えることも、大切なのかもしれませんね。カレンダーをめくった際にはぜひ、祝日としての意味やできごとに想いを馳せると共に、自分なりの「海の日」を楽しんでください。