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まえがき

新しい年、冬休みが終わるといよいよ卒業式の準備が始まります。
卒業式の「答辞」を誰が読むか、決まってくる頃合いですよね。
しかし、いざ答辞を頼まれるとなったら、どんな内容で在校生に呼びかければよいかと、なかなか悩んでしまうのではないでしょうか。
今回の記事では、卒業式で読む「答辞」を、中学校、高校、大学とシーンごとに分けてご紹介していきます。

そもそも答辞って?

「答辞」は卒業式で在校生からの「送辞」の後に返す言葉です。
送辞と答辞は、セットです。
送辞は在校生から卒業生に贈る言葉で、答辞はそれに返事をするような卒業生から在校生に贈る言葉です。
送辞が先で、答辞が後になります。
送辞と答辞はそれぞれ生徒たちの代表1名が選ばれるわけですから、なかなかない機会です。
もし選ばれても、そんなに恐縮せずに誇りに思って良いと思いますよ。

文章を考える時のポイント

卒業生から在校生に述べる答辞ですから、しっかりとこちらの思いを伝えたいところですね。
ここでは、卒業式の答辞を考える上でのポイントや注意したいところをご紹介します。

まず、答辞の長さについてです。
答辞は長ければよいというものではありません。
1分から2分までの間に伝えたいとを簡潔にまとめ上げましょう。

文章を考える上で、次のような構成が良いとされます。

1、時候の挨拶
2、送辞のお礼
3、思い出等のエピソード
4、お世話になった方々への感謝の言葉
5、今後の抱負
6、改めてもう一度お礼

注意したい点としては、3の思い出等のエピソードについてです。
これに関しては皆が共感できるようなものにしなくてはなりません。
個人の思い出や、個人に対する感謝の言葉は避けましょう。

送辞については、当たり障りのない文章が好ましいですが、答辞につきましては諺や名言などを引用しても良いでしょう。
学業の成果をエピソードとして盛り込むのも良いですね。

卒業の決意や抱負を述べる際、時事の問題を盛り込んでも良いですが、そこに力を割くべきではありません。

答辞は「感謝の言葉」を中心に書きましょう。
先生や、友達、後輩、保護者への感謝の気持ちを言葉にするイメージで、答辞を書くと良い文章が出来上がるのではないでしょうか。

また、答辞を書くにあたって「力まないこと」も大事です。
率直に、素直な気持ちを書くのが良いでしょう。

それでは、次から具体的な答辞の例文をご紹介していきます。

中学校の答辞

答辞

柔らかな春の日差しに心華やぐ季節となりました。
道には春の野花が咲き始め、喜びにあふれた春を迎えています。
今日、私たちは〇〇中学校を卒業します。
先生、在校生の皆様、本日は私達のためにすばらしい式を開いてくださり、有難うございました。
来賓の皆様、保護者の皆様ともに、この式に足を運んでくださり熱く御礼を申し上げます。
皆様の温かいお言葉に感謝の気持ちでいっぱいです。

3年前の〇月、私たちは真新しい制服に身を包み、〇〇中学校に入学しました。
初めての教科別の授業や部活などに最初こそは戸惑うこともありました。
2年生には、初めての先輩という立場に、上級生としての自覚を覚えました。
これまで私達が背中を追った先輩方を見習って、自分たちも後輩たちの手本となるように努めたことを思い出します。
そして3年生、後輩たちを導くことは勿論、同学年の仲間たちとの絆も深まり、団結し、協力して1つのことを成し遂げるということを学びました。

特に、〇〇年の〇〇では、クラスメイトや学年の仲間との絆がいっそうに深まったことを感じます。
〇〇をするにあたって、仲間とぶつかったことや、辛いこともありましたが、仲間たちと協力して見事〇〇することを達成しました。
〇〇を達成した時の感動を今でも忘れられません。

そして、私達の成長は、〇〇学校の先生皆様はじめ、後輩の皆様、保護者の皆様あってのことでした。
先生方は時には厳しく、時には優しく、私達を励ましてくれました。
後輩の皆様がいたからこそ、私達は大きく責任感を持ちながら成長できました。
保護者の皆様はいつも温かく、私達を見守ってくれました。
本日、私たちは〇〇中学校を卒業します。
皆様のお陰で卒業することが出来るといっても過言ではありません。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

最後に、今日という日から私たちは〇〇中学校から、自らが選んだそれぞれの道へと飛び立ちます。
この学校で学んだすべてのことを胸にいだき、一歩ずつ前進していくことをここに誓います。
本日は本当にこのすばらしい式を開いてくださり、有難うございました。
〇〇年〇〇月〇〇日 卒業生代表〇〇

高校の答辞

答辞

野山に街に、段々と春の賑わいが広がってまいりました。
春爛漫のうららかな今日という日に、私たちは〇〇高校を卒業します。

先生方、在校生の皆様、私達のためにこの素晴らしい式典を開いてくださり有難うございます。
ご来賓の皆様、保護者の皆様、今日この式典に足を運んでくださり、心より御礼を申し上げます。

私たちは〇〇年の〇〇月、この〇〇高校の門をくぐり、晴れて入学しました。
3年間、クラスメイトたちと切磋琢磨し、高めあってきました。
この3年間で私たちは何にも代えがたい、仲間を得ることができました。
この仲間たちと過ごした輝かしい日々が懐かしく思い出されます。

とはいえ、このように素晴らしい3年間を過ごすことができたのも、先生方や保護者の皆様、在校生の皆様の支えあってこそです。
私達の胸には、感謝の気持ちでいっぱいであります。
今後も、温かく私達を見守っていただければ幸いです。

本日、私たちは〇〇高校から巣立ち、それぞれの道へ進みます。
まだ、何が起こるかも分かりません。
それぞれの胸のうちには、不安もあります。
しかし、〇〇高校で学んだことは、これから生きる上で力になるということを私たちは確信しています。
これからも〇〇高校で学んだ、仲間の大切さや団結し協力するということ、努力は実るということを胸に刻み、前へ前へと進んでいきます。

本日ご来場の皆様が、これからもご検証でご活躍されますことを心からお祈り申し上げます。
本日は本当に有難うございました。

〇〇年〇〇月〇〇日 卒業生代表〇〇

大学の答辞

答辞

春もたけなわな今日このごろ。
本日は教職員の皆様はじめ、多くの皆さまがご来場の中、このように盛大な式典を催していただけたことに深くお礼を申し上げます。

振り返れば、〇〇大学での〇〇年間は瞬く間に過ぎてゆきました。
先生方のご指導の中、我々は多くを学び、多くの知恵を得ることができました。
また、〇〇大学で生活していく中で得た友人とは、ともに勉学へ励み、時には遊び、有意義な時間を過ごしました。
この〇〇年間は我々の人生でかけがえのない〇〇年間です。

先生方のご指導や、職員の皆様、家族の支え合っての、素晴らしい〇〇年間でした。
改めて皆様に厚い御礼を申し上げます。

しかし、名残惜しい中、我々は〇〇大学からそれぞれの道へと出発します。
この前途多難である世の中、我々〇〇大学の卒業生として担うべき役割はますます大きくなっていることと感じます。
我々は〇〇大学で学んだ教養をいまこそ活かし、未来へと立ち向かっていかなければなりません。
今後は〇〇大学で学んだことを糧とし、社会人としてこの国を担っていきたいと思います。

本日はこのすばらしい卒業式を開いてくださり有難うございました。
〇〇年〇〇月〇〇日 卒業生代表〇〇

あとがき

いかがでしたでしょうか。
答辞は、「感謝の気持ちを述べること」「これから自分たちがどう進むか」が重要となってくることがわかりましたね。
個人的なものにならないようにするのも、ポイントの1つです。
答辞だからといってかしこまらずに、卒業するにあたって自然に思い浮かぶ言葉を紡いでいけば、きっと良い答辞が出来るのではないでしょうか。