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まえがき


大切な相手や、ビジネスシーンで手紙やメールを送る時に必要となってくるのが「時候の挨拶」です。時候の挨拶は手紙やメールを書く上でのマナーの1つとなっています。

今回の記事では、

「3月」

に焦点を当てた時候の挨拶を紹介していきます。3月という月は、冬も終わり、草木は芽生え、花の咲き誇るような季節です。
そのことから3月は「花見月」とも呼ばれていますね。また、3月は公私共に動きのあるような「変化の月」でもあります。

とはいえ、時候の挨拶の中にもルールがあります。ルールを守りながら、具体的にどんな言葉を用いて「時候の挨拶」を書けばよいのか迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。

この記事では、そんな時候の挨拶の基本と、3月の時候の挨拶10例をご紹介していきます。

注意しておきたい時候の挨拶のポイントもご紹介しますので、ぜひご一読下さい。

時候の挨拶って?


時候の挨拶は手紙やメールを書く時のマナーの1つです。頭語(拝啓など)の後に時候の挨拶を入れるのが決まりとなっています。
時候の挨拶には、その時々に合わせた季節の言葉を盛り込むのが基本です。季節の言葉を入れた挨拶によって、相手のことを思いやることができます。
というのも、例えば挨拶の際「こんにちは」の後に「今日は暖かいですね」だとか「お散歩日和ですね」などと続けるのが一般的ですよね。

これは古くから日本人の風習として続いている文化の1つです。さりげなく相手を気遣う挨拶をするなんて、改めて考えると素敵な文化ですよね。その文化をそのまま手紙に落とし込んだのが時候の挨拶だと言えるでしょう。

時候の挨拶といいますと、堅苦しいきまりのように感じる人もいらっしゃるとは思いますが、もっとラフに考えて良いかもしれませんね。

3月に適した時候の挨拶とは?

それでは、3月の時候の挨拶を10の例文とともにご紹介していきます。時候の挨拶を初めて書くという方も、何か時候の挨拶の表現を探しているという方も参考にいかがでしょうか。

1、日差しの暖かさにようやく春を感じるこのごろ。
2、春霞みの薄く漂う季節となりました。
3、小川の水もぬるみ、のどかな風の吹く毎日となりました。
4、淡雪も消え、南の方から春の便りが聞かれるようになりました。
5、梅の香が爽やかに漂う季節となりました。
6、初蝶の姿に春の到来を感じます。
7、春浅く、いまだ冷え込む今日このごろ
8、桜前線の到来に胸弾むこのごろ。
9、雪解けの水清く、ようやく春の訪れを感じます。
10、桃の蕾もほころぶ季節となりました。

3月を意味する言葉として、以下のものもあります。

・早春
・春分
・春風
・春色
・弥生
・若草
・春雨
・春暖
・花見月
・仲春

など、いよいよ春到来といった言葉が並びますね。

時候の挨拶の意味を解説!

それでは、上に挙げました10の時候の挨拶の例文を解説していきます。
時候の挨拶の例に込められた意味を知ることで、より素敵な時候の挨拶を書くことが出来るのではないでしょうか。

1、日差しの暖かさにようやく春を感じるこのごろ。

3月になると気候の変化も顕著に現れます。日照時間も長くなりますよね。シンプルに春の訪れを表現できている時候の挨拶なのではないでしょうか。
「いかがお過ごしでしょうか」と続けて、相手を気遣うのは如何でしょう。

2、春霞の薄く漂う季節となりました。

春に、遠くの景色がまるで雲がかったようにみえることがよくあります。この状態のことを「春霞」と呼びます。
昼間は「霞」と使いますが、夜だと「朧」と表現します。朧月夜という歌もありますし、ぜひ「朧」も使ってみたい表現ですね。

3、小川の水もぬるみ、のどかな風の吹く毎日となりました。

「水ぬるむ」という言葉は3月の言葉とされています。のどかな風という春風の表現も、3月を感じさせますね。
「お健やかにお過ごしのことと存じます」と続けても良いでしょう。

4、淡雪も消え、南の方から春の便りが聞かれるようになりました。

雪が消えるという表現をすることで、春の訪れを表現しています。また、「春の便り」という言葉に加え、「南の方から」とありますので、桜や桃の開花を意味すると考えられることでしょう。

5、梅の香が爽やかに漂う季節となりました。

の咲く時期は3月の上旬までです。2月の表現だと「梅が咲き始める」といった言葉を使いますが、3月では「梅の花盛り」と考えるのが適切です。
3月の時候の挨拶に「梅」という言葉を用いるとすれば、上旬までとしておきましょう。

6、初蝶の姿に春の到来を感じます。

初蝶は、名前の通り春に初めて見る蝶を意味します。3月は朝の他にも虫たちが冬眠から目覚め、賑わいを見せる季節です。
その様子を時候の挨拶に取り入れるのも良いですね。

7、春浅く、いまだ冷え込む今日このごろ

3月は春の到来といえど、まだ冬の名残もある季節でもあるでしょう。上旬から中旬にかけて「寒い」ような言葉を使えると思います。
この後に「お風邪などは召されてはないでしょうか」と相手を気遣う言葉を続けると良いでしょう。

8、桜前線の到来に胸弾むこのごろ。

桜前線は、一般的に桜の一種「ソメイヨシノ」の各地の開花日を、地図上で線で繋いだものです。3月に使うとすれば中旬から下旬が良いでしょう。
桜前線の来る喜びに重ねるように「貴社におかれましてはますますご清栄のことと存じます」と続けたい所ですね。

9、雪解けの水清く、ようやく春の訪れを感じます。

雪解け上旬から中旬にかけて使いたい言葉の1つです。「ようやく」とありますので、冬の去るのが遅かったことを感じさせます。
「寒い」や「温かい」はその年によって左右されるのものなので、柔軟に対応してゆきましょう。

10、桃の蕾もほころび、春めく季節となりました。

3月を代表する花として「桃の花」があります。
桃の花は3月を通して使われる言葉ですので、迷ったときには「桃の花」という表現を使えば間違いはないでしょう。

注意しておきたい3月の言葉

3月といっても、色々な3月を表現する言葉がありますよね。しかし、言葉によっては使い時期が限られているものもあります。
手紙やメールというものは、忙しい相手が時間を作って読むものですから、その中で失礼をすることは避けたいですよね。

知識としても、3月の言葉の使いどきを知っておきましょう。

3月の言葉の1つに「啓蟄」というものがあります。二十四節気という中国由来の四季を分割した言葉の1つです。
冬眠から目覚めた虫達が地上に這い出てくる時期を啓蟄とされています。3月6日頃のことをいいます。


また、二十四節気の内の1つとして「春分」があります。昼と夜の長さが等しいとされる日のことです。
その年によって違いはありますが、3月21日頃のことをいいます。また、「桃の節句」3月3日ということは有名ですよね。

「早春」「浅春」は立春から3月中旬にかけて使用するものとされています。

「彼岸」という言葉は立春から3月中旬にかけて使用できる言葉ですが、「彼岸入り(17~18日)」「彼岸の中日(20~21日)」と、細かく分ける言葉もあります。「ツバメ」という言葉は彼岸頃に使える言葉とされていますね。

このように使う時期が限られている言葉には、注意していきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。3月は2月の「寒い」表現から一変して一気に温かみのある「春」の表現が増えましたね。
3月冬から春へと移り変わる季節。温かみのある表現を使った時候の挨拶をして、読み手を和ませるような文章がかけたら良いですね。
四季の移り変わりに少し注目してみることで、きっと素敵な時候の挨拶を書けるのではないでしょうか。